今更ながらバンガード社の2022年の経済見通しを読んだ。バンガード社によると、経済成長の見通しは以下の通り。
- US 4.0%
- Euro $4.0%
- China 5.0%
- Emerging markets 5.5%
足許では多くの地域でインフレ傾向が続いている。1970年代のようにスタグフレーションになってしまうのか、という問に対してはバンガードはそうはならないと考えている。
スタグフレーションは物価の上昇(インフレーション)と景気の停滞(スタグネーション)が同時に起こる経済状態のことで、2つの単語を混ぜ合わせた語である。1970年代のオイルショックの時期に起こった。
出典:バンガード社
今後10年の見通し(株式)
今後10年の株式の見通しは以下のように提示されている。
出典:バンガード社
この数値は「Vanguard Capital Markets Model」というモデルで10,000回のシミュレーションを行なった結果に基づいている。この手のシミュレーション、しかも将来10年分の予測というのは、数値的な厳密さという意味では全然役に立たないのではないかと思う。大抵、入力するパラメータに大きく依存しているし、来年何が起こるかわからないのに、10年分の厳密な見通しは立てられない。
なので、この数値を使って何か皮算用をするのはよくないが、それでも、こういう意見がある、こういう見通しを立てられるシナリオがある、しかもバンガードというそれなりに尊敬を集めているところが言っている、ということは理解しておいても良いと思う。
例えば、グロースよりバリュー、USよりUS以外のほうが成長するという可能性は覚えておいても良いと思う。私のポジションは今ほとんど米国株なので、これからどうしたもんかなあと思っている。
ではまた。
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