- 『ワンダヴィジョン』を観たいがために、MCUを観続けて早3ヶ月。Disney+で観られるものは観終わりました。二時間の映画を一時間ずつ二回に分けて観ることも辞さない強い決意の勝利。
- 先月同様、以下のリストは面白かった順です。そもそも『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『アルカトラズからの脱出』を比べることなど不可能なのではないか、いや、映画を比較して順位をつけること自体がよろしくない問題設定なのではないか、という思いもありつつ、一応のランクをつけました。
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』監督:James Gunn ジェームズ・ガン
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』監督:James Gunn ジェームズ・ガン
- 『アベンジャーズ インフィニティウォー』監督:Anthony Russo アンソニー・ルッソ, Joe Russo ジョー・ルッソ
敵役の倫理観は荒唐無稽に感じられることが多い。人類は滅んだほうが地球のためだ、であるとか、破壊と簒奪こそがあるべき自由な世界だ、のような価値観はどれだけ論理的に説明されたところで、納得する視聴者はいない。本作の敵役であるサノスもこういった突飛な倫理観を持っている。
ひとたび敵役がこういった主張をすると、視聴者はその思想のあまりの薄っぺらさにうんざりし、その敵役をヒーローに倒されて当然の困った人物であるとみなしてしまうことになるが、サノスはそうはならない。
本作の戦略は、突飛な思想を論理的に説明し納得させようとすることではなく、また薄っぺらさに甘んじることでもない。サノスがその倫理観を心から信じ、身を切るような悲痛な犠牲を払ってでも成し遂げなければならないと、固く決意していることを示すエピソードを視聴者に提示することである。このことによって視聴者は、彼にも感情があることを知り、彼を人であるとみなし、信じる思想に納得できるわけではないものの彼をないがしろにしてはいけないのではないか、という思いを抱くに至る。
このサノスの造形が、本作を少し良いものにしている。 - 『アルカトラズからの脱出』監督:Donald Siegel ドン・シーゲル
- 『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』監督:Joss Whedon ジョス・ウェドン
- 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』監督:Anthony Russo アンソニー・ルッソ, Joe Russo ジョー・ルッソ
キャプテン・アメリカシリーズというより、アベンジャーズ。 - 『キャプテン・マーベル』監督:Anna Boden and Ryan Fleck アンナ・ボーデン&ライアン・フレック
結構面白かったと記憶しているのだが、順位をつけたらここになってしまった…… - 『アントマン』監督:Peyton Reed ペイトン・リード
- 『アントマン&ワスプ』監督:Peyton Reed ペイトン・リード
- 『マイティ・ソー バトルロイヤル』監督:Taika David Waititi タイカ・ワイティティ
映画の感想 2021年2月バージョン
hiroshi
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