先日読んだ『PRINCIPLES』の著者レイ・ダリオが創業者の資産運用会社ブリッジウォーター・アソシエイツの保有銘柄を調べてみた。
今回のデータは米国証券取引委員会(US Securities and Exchange Commission)に提出されたFORM 13Fに基づいている。
FORM 13Fは運用額が$100,000,000以上の場合に、四半期ごとに提出しなければいけないルールになっている。四半期の区切りから45日以内に提出する必要がある。ETFやADR(米国預託証券)は含まれるが、あくまで米国株式のみで、彼らのポートフォリオがこれで全てであるとは言えない。
とはいえ、世界最大の株式市場である米国での保有銘柄は彼らの運用状況を垣間見るには有用ではないかと思う。
最近の保有銘柄トップ10
今回は2021年の3月末、6月末、9月末のリストをチェックした。この記事を最初に書いている時点では12月末時点のデータはなかった。
全ての銘柄をリストアップすると数百の長さになってしまうので、今回は各報告日の保有価格順にトップ10にしてみた。以下のその結果である。
順位 | 9月 | 6月 | 3月 |
---|---|---|---|
1位 | VWO | SPY | SPY |
2位 | EEM | WMT | VWO |
3位 | IEMG | VWO | WMT |
4位 | SPY | PG | PG |
5位 | WMT | JNJ | BABA |
6位 | PG | KO | KO |
7位 | BABA | PEP | JNJ |
8位 | JNJ | COST | GLD |
9位 | KO | MCD | PEP |
10位 | PEP | BABA | IEMG |
上位銘柄をみると、非常に保守的というか、地味な銘柄群になっていた。S&Pと新興国のETF、個別銘柄は生活必需品セクターが目立つ。中国企業銘柄もある。6月、9月のトップ10にはないが、GLD(ゴールドのETF)も上位に入っている。6, 9月も20位まで順位を広げるとGLDが入っている。
そもそも9月時点で約680銘柄もあり、よく分散を効かせたポートフォリオになっていると思われる。が、一方、9月の保有銘柄上位トップ3は全て新興国ETFで、全体に占める割合は16.63%になっていて、割合は高まっている。
2021年12月のリストは公開され次第、中身を見てみることにする。
ではまた。